冷え性と体のゆがみの関係 ― 血流が悪くなるメカニズムとは

「手足が冷たい…」「冬だけじゃなく一年中冷えがつらい…」
そんな冷え性のお悩みを抱える方は多いですが、実は “体のゆがみ” が冷えを悪化させているケースがとても多い のをご存じでしょうか？

冷え＝血流の問題と思われがちですが、血流を悪くする“根本原因”の一つが ゆがみによる筋肉の緊張 です。
今回は、冷え性と体のゆがみがどのようにつながっているのか、専門家の視点から分かりやすく解説します。

---

① 冷えは「血流が悪い状態」ではなく“血流が届かない状態”

冷え性は、簡単にいうと 必要な部分に十分な血液が届いていない状態 です。
血液が届かないと、

• 体温が上がらない
• 筋肉が硬くなる
• 自律神経が乱れる
  といった不調につながります。

そしてこの“血液が届かない”状態の大きな原因の一つが 体のゆがみ なのです。

---

② ゆがみが冷えを招く理由①：筋肉が硬くなって血管を圧迫する

姿勢が崩れると特定の筋肉ばかりが緊張し、血管そのものを圧迫してしまいます。

● 例えば…

• 猫背 → 肩・背中が硬くなり上半身の血流が悪くなる
• 骨盤のゆがみ → お尻・太ももの筋肉が張り、下半身に血が流れにくくなる

筋肉はポンプの役割をして血流を助けていますが、硬くなるとポンプ機能が弱まり、手足の末端まで十分な血液が届きにくくなります。

---

③ ゆがみが冷えを招く理由②：自律神経が乱れるから

姿勢のゆがみは、首や背骨まわりの緊張を生みやすく、これが 自律神経のバランスを乱す原因 にもなります。

自律神経は体温調節や血流のコントロールを行っているため、乱れると、

• 体が冷えやすくなる
• 寝ても疲れが取れない
• 血圧が不安定になる
  など、冷えと関連する不調が出やすくなります。

特に首が前に出る“スマホ姿勢”は、首まわりの自律神経に大きなストレスがかかり、冷えを悪化させる現代特有の原因のひとつです。

---

④ ゆがみが冷えを招く理由③：呼吸が浅くなることで代謝が落ちる

猫背や骨盤のゆがみがあると、胸まわりやお腹まわりが圧迫され、呼吸が浅くなりがちです。

呼吸が浅くなると、

• 酸素の取り込みが減る
• 血液の巡りも悪くなる
• 基礎代謝が下がる

このように、体温をつくる力そのものが低下 してしまいます。

特に、デスクワークで前かがみが多い人は要注意。
呼吸が浅くなる → 筋肉が硬くなる → 血流が悪くなる → 冷えが進む、という悪循環に陥りやすいのです。

---

⑤ 冷え性を改善するには“ゆがみのケア”が必要不可欠

冷え性というと、「温めれば良い」と思われがちですが、根本改善のためには、血流を妨げているゆがみを整えることが不可欠です。

● ゆがみを整えることで期待できる変化

• 筋肉の緊張がゆるみ血流が改善
• 胸郭が広がって呼吸が深くなる
• 自律神経が整い、末端まで血が届きやすくなる
• 代謝が上がり、“冷えにくい体”に変わる

つまり、冷え性に悩む方こそ「温める前に、まずゆがみ改善」を意識することが大切です。

---

⑥ 自宅でできる“ゆがみ改善＋冷え対策”の簡単ケア

最後に、患者さんから特に効果を実感しやすいと好評のセルフケアをご紹介します。

✔ 1分姿勢リセット（座ってOK）

1. 胸を軽く張る
2. あごを軽く引く
3. 肩を後ろへ回してストンと落とす
   → 呼吸が深くなり、首・肩まわりの緊張が緩みます。

✔ 30秒おしりストレッチ

お尻の筋肉は下半身の血流に大きく関わるため、冷え対策にとても有効です。

※痛みが出る場合は無理せず行ってください。

---

まとめ：冷え性は“ゆがみを整えること”で改善できる

冷え性は「体質だから仕方ない」と思われがちですが、姿勢やゆがみを整えることで改善するケースは非常に多いです。

もし、

• 年中手足が冷える
• むくみやすい
• 肩こり・腰痛もある
  という方は、ゆがみが関係している可能性が高いです。

ランナーズハイでは、姿勢分析をもとに冷え性の原因となっている筋肉・ゆがみを見極めて施術を行っています。
冷えがつらい方は、ぜひ一度ご相談ください。

住 所	〒176-0001 東京都練馬区練馬４丁目２４−９
診療時間	月～金 9:00～20:00土曜 9:00～15:00 ※以下の時間帯は完全予約制で承ります 月～金20:00～22:00 土曜15:00～18:00 日・祝 9:00～15:00
定休日	なし